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蛇口と呼ばれる 謎

2020-06-30
カテゴリ:設備屋さんのお仕事
今回のお題は毎日必ず使用する水栓(蛇口)について記事にしてみたと思います   1.水道誕生の歴史と蛇口の名称の謎 私たちが毎日使用している水道水ですが、現代に通じる水道が初めて整備されたのは1887年(明治20年)に横浜から発祥し、そこから日本の近代水道が始まった歴史がございます   近代水道の発展 ここから日本の水道事業が急速に発展していき、それ以前は井戸水を組み上げて使用していたのが、徐々に水道が普及する事によって、井戸から水道へ移行して行く事となりました   当時は各家庭一軒づつ水道を引く事は無く、住民の集う場所へ水道を引き、皆で共用して使用していたそうです。その名も「共用栓」です。その後、1898年に東京で初めて水道が引かれる事になるそうですが、その時に国産の共用栓が初めて作られたそうです。その時の画像がこちらです
国産共用栓
趣があり、かっこいいですね目がハートになっている顔 当時はまだ井戸しか知らない人が殆どだったでしょうから、この龍の口から絶えず水が出ていて、その水を皆で共用して使っていたのを想像すると、ロマンを感じますね~きらきら 国産の共用栓を製造する以前はイギリスから輸入されていたそうで、そのデザインには欧州で「水の神」とされる獅子(ライオン)が採用されていたそうです色とりどりのきらきら

ならば国産初で製造する共用栓のデザインは、水の守り神の「龍」だよな!と当時の人は思ったのでしょうね王冠
 
蛇口と呼ばれてきた謎
 
「蛇口」の語源は、国産の共用栓を作られる際にデザインされた「龍」が元となっており、空想上の動物である龍の元となった蛇にちなみ、「蛇体鉄柱式共用栓の口」略して「蛇口」となったそうです。
 
容赦なく略した名称だったんですね。。。不安そうな顔
 
初めは龍口と呼ばれたらしいですが、言いにくかったらしく、別の名称として柱の部分が蛇腹になっており、こちらの名称を引用して蛇口の呼び名が浸透して行ったそうです。今でもたまに「蛇口交換して」とご連絡は頂きます点滅している電球 歴史のある言葉で私は凄く好きな名前なのですが、現代では「水栓」という呼び名の方が一般的ではありますね上向き三角記号(アップ)
 
ちなみに「カラン」の語源はオランダ語で、「鶴」を意味するkraanからきており、銭湯などではこの言葉を使います。(ウィキペディアより)
 
その後は水道施設・建設機械・水道資材の発展により、日本全体へ広まって行き、各家庭へ水道が引かれる事となった訳ですね。
 
ここから日本の衛生面の発展と、健康が向上して行くきっかけになったのでしょうね口を広げてにっこりした顔
 
2.近代衛生器具の誕生の歴史
 
日本を代表する水栓メーカーでもあるTOTOの水栓の歴史にも触れてみたいと思います点滅している電球
 
TOTOの水栓は1946年に製造を開始し、その後は水栓の機能に改良を重ねて、時代のニーズに沿った水栓を開発していきました。
 
日本における湯水混合水栓の歩みを物語る歴史的な価値が認められ、平成26年度 『建築設備技術遺産』にTOTO歴史資料館所蔵の各種湯水混合水栓が認定されたそうです。
 
今ではお風呂で当たり前にお湯と水をハンドル一つで調整出来ますが、1950年代にTOTOが高性能に開発したり、より快適に使用出来るように発展させたのが認められたようですいいね(手のひらが手前)
 

 

地元の水道の歴史を調べると、その地域の特徴などにも繋がっていくので、非常におもしろいかもしれませんね点滅している電球
 
水道局のHPなどに記載してある場合もあるので、チェックしてみて下さいウィンクしたニンマリ顔
 
現在の水栓は蛇口時代から比べれば、遥かに進化した事になりますね上向き三角記号(アップ)
 
水栓のデザインも洗練されてますし、エコ機能・メンテナンス性も向上しておりますきらきら
 
しかし水栓は毎日使用する為、12~15年程で寿命を迎える事が多いので、その際には、最新の情報を提供してもらい、「安ければ良し」でもまったく差支えは無いのですが、とても大切な「命の水」が出てくる器具ですので、是非お家の水の守り神になるべく、デザインや機能面でも水栓選びにこだわってみて下さい上に曲がる右矢印(赤)
 
 
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