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SDGsを企業に取り入れるメリットとは?

2020-06-24
カテゴリ:SDGs
今回はテレビやネット等でも話題の多いSDGsについて考えてみたいと思います   
 
最近国会議員の小泉進次郎さんや、県知事のスーツに付けてるカラフルな輪っかのバッチ等でみかけた事があるって方は多いかと思います。しかしながら、深い意味まで調べる方はまだ少ないのではないでしょうか  SDGsについて事例を交えつつ、企業にSDGsを取り入れるメリットと、私たちの身近にある『SDGsとは』 を考えてみたいと思います  
 
目次
1.SDGsとは何か?
2.SDGsの特徴 
3.SDGsの本当のゴールって何だと思いますか??
4.SDGsを企業に取り入れる事のメリット
5.SDGs推進での経済効果
6.SDGsを取り入れることによって
7.企業へのSDGsの導入のすゝめ
8.SDGs的思考法 
9.まとめ    
 
1.SDGsとは何か?  
 
SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS(持続可能な開発目標)の意味を持っており、SDGs【エスディージーズ】と呼びます。     2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年~2030年の15年間で達成する為に掲げた目標です。     下に添付した画像の1番から17番までの数値で構成させる17の大きな目標と、それらを達成する為の具体的な169のターゲットで構成されています。     皆さん現在の日本においてSDGsの認知度ってどの位あると思いますか?     日本人の一般の人で認知度で15%・企業の経営者層であっても約38%程だと言われております。 世界平均認知度は51.6%と言われておりますので、日本でのSDGsの認知度は際立って低い数値と言えますね。     これからの時代はこのSDGsの目標を達成するように私たちは生活を送る事が大事だと考え、簡単にご説明をさせて頂きたいと思います。
2.SDGsの特徴
 
それでは、早速SDGsの特徴を5項目に分けてご説明をさせて頂きます。
 
普遍性・・・先進国を含め、すべての国が行動する事
 
包摂性・・・安全保障理念を反映し「誰一人取り残さない」社会の実現
 
参画性・・・全てのステークホルダーが役割をもつ
 
統合性・・・社会・経済・環境に統合的に取り組む
 
透明性・・・定期的にフォローアップ
 
1つ目
普遍性です。これまでは発展途上国だけが、守る目標や、先進国だけが掲げる目標はありましたが、SDGsはすべての国が掲げる目標であり、すべての国が目標達成に向けて行動するという特徴がございます。
 
2つ目
包摂性(ほうせつせい)です。安全保障理念を反映し「誰一人取り残さない」社会の実現は2030年までのアジェンダの根底に流れる基本理念を示しており、特に5番の「ジェンダー平等」においては分野横断的な価値として、SDGsの全てのゴールの実現に不可欠なものとなっております。
 
3つ目
参画性(さんかく性)です。17の目標に関わるそれぞれの業種や企業がそれぞれに役割を担うという事です。
さらには行政や民間も、地域もが目標達成に役割を果たす必要があるという事です。
 
4つ目
統合性です。17の目標は1つひとつが独立している目標では無く、それぞれに関連性がございます。
1つだけのゴールだけを目指しても問題は解決される事はありません。
社会・経済・環境といったあらゆる分野が手を取り合って統合的に取り組む必要があります。
 
5つ目
透明性です。指標を定め、第3者によるモニタリングを通して定期的に取り組む内容を評価・公表する事で定期的にフォローアップしていく必要があります。
 
そもそもSDGsとは、政治宣言であり、取り組みによる法的拘束力はありません。達成しないからと言って罰則もありません。
 
しかし、政府はSDGsを社会に浸透させたい考えは持っており、今後SDGsの目標を達成させる運動は加速していくものと考えます。
 
それは各国でSDGsの目標達成度が計られ、日本がどれだけ17の目標を達成しているかは一目瞭然ですし、ましてや日本におけるSDGsの浸透度は他の国に比べて劣っている現実があります。
 
ですので、今後は行政と民間が17の目標達成へ向けた取り組む運動が一層重要になって参ります。
 
3.SDGsの本当のゴールって何だと思いますか??
 
それは「ビジネスや日常生活を通じて、社会を改善する事」と考えます。
でもそれって話が壮大すぎて、私には関係ないと思ってしまいますよね??
 
でも、実は個人の問題と、社会の問題は繋がっているのです。
 
例えば、
 
 
海洋汚染問題があります。これは私たちには関係の無い事でしょうか?
 
実は、何気なく使っていたプラスチックのストローがマイクロプラスチックの原因になっていたと近年大きく話題となっておりました。
 
この問題を受け、最近少しずつですが、プラスチックから自然に戻せる素材へ変更してきた商品も増えてきました。
 
これは14番目の目標の「海の豊かさを守ろう」に該当します。
 
我が国における貧困問題なんて別の国のお話と思われるかもしれません。
 
近年「こども食堂」が全国各地で作られ、ご飯を食べられない子供たちに手が差し伸べられる現状があります。今回のコロナウイルスでも学校で給食を食べる事が出来なかった為に、お腹を空かした子供がいるとのニュースも話題になっておりました。
 
その一方で、食べ残しの大量廃棄問題がございます。
賞味期限が切れた食材が大量に破棄してきた為に、今後は食品ロスに関する問題も改善される必要性は重要と考えます。
このような問題は他人事とは言えない現実もあります。
これは1番の「貧困をなくそう」
   2番の「飢餓をゼロに」
   3番の「すべての人に健康と福祉を」
   に該当してきますね。
このように考えていきますと、様々な問題は独立している訳では無く、それぞれに繋がっている事が分かります。そしてそれらの社会問題は、私たち自身と決して無関係では無く、確実につながっている事が見えてきます。
 
つまり、世界で起きている様々な問題をSDGsに当てはめて考える事で、「自分の事」になって来るのです。自分の事になるという事は、逆にいえば「自分の行動で世界を変えられる」という事に気づく事が出来るという事なのです。この運動が加速すれば、世界は大きく変わって行きますよね?
 
4.SDGsを企業に取り入れる事のメリット
SDGsを企業に取り入れる事はとってもおおきなメリットがあると考えますが、かつての企業活動は。利益を生み出す事が何よりの存在意義とされ、環境配慮や、社会貢献は会社にとってはリスクとされてきました。しかし、企業している私たちが悲観していても、物事は前へ進みません。課題解決のニーズから全ての「仕事」が生まれていきます。SDGsの目標に向けた取り組みは、世界においても、ここに日本においてもビジネス活動が中心となっております。
 
要するに、社会問題・環境問題・企業にとって大きなリスクとなる反面おおきなニーズであると言えます。SDGsが推進される事で、ビジネスチャンスを拡大する事も可能かと思います。
 
SDGs=社会・環境問題への取り組み ビジネスチャンスの拡大
例えば
・環境に配慮した企業の新しい製造技術の開発
・消費者から共感を商品開発
・働き手の確保
 
5.SDGs推進での経済効果
 
12兆ドルもの経済成長と3億8千万人の雇用が生み出されているそうです。
 
ビジネスチャンス OR SDGsに取り組まないリスク
 
逆に言えば取り組まない事よりも、企業にとっては社会に取り残されるというリスクがもたらされると言われてきているそうです。
 
そして、その事業はどの位に社会に貢献しているかご存じでしょうか?
 
目に見えにくいものですから、意外と考えた事が無い方も多いのではないでしょうか??
 
製造業であれば 1)消費者を考慮した商品開発
        2)リサイクルできる仕組み
 
資材や使い手の事を考える事は今のトレンドともいうべき、人気商品を生み出す一番のブランディングにも繋がります。
 
SDGsに該当する目標
 
3番 すべての人に健康と福祉を
8番 働きがいも経済成長も
9番 産業と技術革新の基盤をつくろう
12番 つくる責任 つかう責任
 
 
 
建設・建築業であれば1)環境や人体を考慮した資材の活用
          2)遊休地や耕作放棄地の活用
 
4番 質の高い教育をみんなに
7番 エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8番 働きがいも 経済成長も
11番 住み続けられるまちづくりを
 
そうなんです。SDGsは非常に身近にあります。
 
企業の生業をSDGsに紐付けする事は難しい事ではない事が分かってきました。
 
人にやさしいモノやサービスを提供する会社は現代では重宝される企業へ成長する可能性は高いという事ですね。
 
6.SDGsを取り入れることによって
1.課題の抽出が明確になる
2.これまでのビジネスが社会改善につながる
3.組織・団体の体内美化にも
4.SDGsのロゴは、ポップなデザインで使いやすい
 
SDGsは今まで目に見えなかった課題解決という部分を、目にみえるようにしてくれる指標だと教えてくれますね。
 
組織・団体の体内美化にもSDGs
 
福利厚生の強化・残業を減らす・女性が活躍できる組織つくり・ペーパーレス化・節水・省エネなど
 
要するに、働き方改革へと繋がり、風土を改革していく指標にもなります。
 
こういった取り組みから、一方では、商品や事業のブランディングへ繋がり、もう一方は人材確保が強くなる等の強みになっていきます。
 
7.企業へのSDGsの導入のすゝめ
 
1.SDGsを理解する・・・こちらは自社の業態にマッチしている17の目標に付き掘り下げるのが良いかと思                                      います
 
2.優先課題を決定する・・・こちらは先ず自社が取り組くむ課題を洗い出し、優先順位を決定する
 
3.目標を設定する  ・・・目標を設定する事により、取り組みから達成までの明確なゴールの道筋を見出す
             事が出来るようになります。  
 
4.経営に統合する・・・SDGsを経営に統合する事により、新しい形の社会貢献が出来ると共に、
           企業イメー ジの向上も期待する事が出来ます。
 
5.報告とコミュニケーションを行う
 
企業にSDGsを取り入れると
 
ぶれない経営の軸足ができる
世界のビジネスの潮流にのれる
自社のブランディング
機会格差の是正・働き方の進化
従業員の生活の質の向上
行政や地域との「パートナーシップ」構築も
 
SDGsを企業に取り入れるとどうなるでしょうか?
 
・「うち会社はゴール9」というように、会社の方向性が定まります。これはぶれない経営の軸足が出来るといってもいいでしょう。またSDGsは世界基準ですから、会社の大小や、地方に関係なく世界の潮流乗れます。
 
・そしてそれこそが、自社のブランディングに成長します。
 
・一方、社内に目を向けSDGsを取り入れると、ジェンダーを平等にという観点で機会格差の是正や、エネルギーをクリーンにという観点で行けば残業を減らす事へ繋がり、働き方改革へと変わっていきます。
 
・福利厚生の充実より、従業員の生活の向上にもつながっていきますね。
 
・更に、SDGsを推進しているというだけでも、行政や、地域ともパートナーシップ構成に繋がっていく事も考えられます。
 
8.SDGs的思考法
ここからはSDGsで物事を考えるとどうなるか。SDGs的思考法をご紹介致します。
 
一つ目がSDGsドミノです。
2030年にすべての目標を達成する。これを個人や一企業で考えても難しいですよね?また、例えば「ゴール10 人や国の不平等をなくそう」といわれてもどうしたらいいか分かりません。
ですから、それぞれの企業に近いSDGsのゴールを積極的に取り組むと良いかと思います。これまで申し上げてきたように、SDGsのゴールはそれぞれ関連してますから、最も近いSDGsに取り組む事で、一見達成しえないゴールにもたどり着く、というドミノ倒しの考え方です。
 
二つ目がムーンショットです。
例えば2030年に世界中から飢餓を無くそうという目標がありますが、ゴールが遠すぎて、これでは解決させるイメージが湧きませんよね?
ですから、逆算して目標を設定いくのです。これにより、3年後にはこのあたり、5年後にはこの位と目標を定めて、近い所から徐々に目標を達成させていく思考となっております。
 
 
3つ目がデザイン思考です。
例えばごみでしか無かったカンナくず、SDGsによるデザイン思考で価値を見出すと、木の香り漂う素敵な飾りに変身致します。このように、身の回りの物にも新たな価値をデザインする考え方はいろいろ応用できそうです。
 
4つ目はリンケージです。
ある事業を行った時には、もたらす効果は一つでは無く、それらは一つひとつ繋がっているのです。という事は全く違うと思われる事業であっても共通項で結べば関連性が見いだせ、多くの課題に対して取り組む事が可能となります。
職業で考えても同じですよね。例えば農業と文化芸能では共通項が見えなくてもSDGsで考えると繋がり、組み合わせる事で大きな成果が生まれるかもしれませんね、
 
9.まとめ
SDGsでモノゴトを考えると
・社会で起きてる問題が「自分のこと」になる
・つながりが見えてくる
・グローバルになる
・軸が出来る
・未来志向になる
 
このように、SDGsという新しい物差しでモノゴトを考えると、
・これまで関係の無いと思っていた世界のあらゆる事が自分の事になり、
それぞれのつながり、自分とのつながりが見えてきます。
・世界の国々が同じ目標を掲げていますから、グローバル思考になり、ぶれる事の無い軸が出来ます。
・そして2030年へ向けて未来志向に物事を考えられるようになります。
 
SDGsを通して見ると、見え方が変わり、考え方が変わります。
2030年までに17の目標を達成できるよう、行動を起こしましょう、
最後までご購読ありがとうございました上に曲がる右矢印(赤)
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