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洗面化粧台の進化について真剣に考えてみる。
2020-07-18
カテゴリ:設備屋さんのお仕事
今回は顔を洗う時、歯磨きをする時、女性ですとドレッサーなどで毎日使用してる洗面化粧台について、そして洗面化粧台を交換するタイミングと新旧の機能について比べて行きたいと思います
【洗面化粧台について真剣に考えてみる】
前回は便器の交換時期について記事を書かせて頂きましたが、今回のお題の洗面化粧台ってエコ機能や寿命など関係のない衛生器具の部類に入るかとお考えになられる方多いと思います
販売しているメーカーによって違いはありますが、旧式の洗面化粧台と、新型の洗面化粧台にはやはり機能・デザイン共に大きく進化しておりますね
それとは別に、工事で御宅様へお伺いして気づく点がございます。それは、便器に次いで洗面化粧台の寿命って長いな~って思います 築40年の住宅でその当時の洗面化粧台がそのままいらっしゃったりします 自分より先輩なので敬意を表したいと思います
では40年前の洗面化粧台ってどんな感じなのか下の写真をご覧頂きたいと思います
【昭和の哀愁漂う洗面台】
雰囲気は概ねこのような形状が多いかと思います 照明は白熱電球むき出しで、熱を発しますので近くに居ると結構熱いです
水栓はシングルレバーでは無く、2ハンドル混合水栓(水とお湯を出す時に手でハンドルを回す水栓)が主流でした。洗面ボウルの部分は陶器で出来ていた為に洗面化粧台自体が重いですしかも硬くて重みのある物を洗面ボウルに落としてしまうと割れるというアクシデントまで発生致します
当時の物でも2面鏡や3面鏡はあったと思いますが、鏡の裏の収納は機能的では無い場合が多いですね下の棚の収納部分は観音開きでほぼお決まりでしたので、(現行品でも観音開きはございます。)洗剤や水廻りの雑貨でどうしてもびっちりな状況になってしまいます
収納の中が常に一杯なので、水漏れがあっても気付けずに、分かった時には底が腐ってたなんて事例もありますね 奥の物を取ろうにも一苦労です そこで、近年の洗面化粧台を確認して頂きたいと思います。
【令和でクールな洗面化粧台】
新型の洗面化粧台で多い特徴としましては、照明はLEDの蛍光灯に変更になっておりますLEDの寿命は約20年程と言われてますので、概ね洗面化粧台の寿命と同じ位、蛍光灯を交換せず使用出来る計算ですね
鏡にしても、曇り止めのヒーターが内蔵されていたり、鏡自体を前へ引き出せたりする機能もついていたりします
水栓に関しましては、シングルレバー水栓でのホース付きのタイプが一般的かと思われます シャワーホースが付いていると、洗面ボウルを洗い流す時に非常に便利ですね
ここからは小話シリーズの「ちょっと懐かしい話」 要チェックや!カチカチカチ
【 革 命 】
一昔前の小話ですが、洗面化粧台に大きな革命が起こった年がございますそれは、シャワーホース付きの洗面化粧台が登場した年なのですが、今から遡る事35年前の1985年にTOTOが「シャンプードレッサー」という名義で世に商品を送り出した年なのです。
【 背 景 】
当時の若い女性は、朝食を抜いてでも朝シャンプーしてから学校や会社へ出かける時代があり、「朝シャンブーム」がその後間もなく到来致します(朝シャンという言葉は1987年に流行語大賞受賞。その後に、ちゃん、リン、シャンなどのワードが流行。)それに目を付けた各衛生器具メーカーが同等機能の洗面化粧台を販売して行った経緯があるという訳ですね
【 進 化 】
その後更に改良を重ねて、陶器で出来ていた洗面ボウルは樹脂製が主流となり、本体自体も軽く、衝撃にも強いので壊れにくいです
あとは防カビ仕様や、抗菌機能も向上してますので、常に清潔が持続するように改良されておりますこれで汚れについては、お掃除も簡単に済みます
そして、世の女性に一番受け入れられたのが、収納の進化だと思います 昔は観音開きだったのが、引き出しタイプに進化してありますね。底も深いので、洗剤や水廻り雑貨も余裕で収まり、一目瞭然で機能的ですね
【交換時に考える事】
更新の際で検討する事では、一昔前の洗面台を使用し、水栓だけ交換する事をお考えになる方も多くいらっしゃるかと思います。
それは洗面化粧台本体は未だ使えそうだけど、先に水栓の寿命を迎える事が殆どのケースだと思います。ですが、水栓単体の値段は割と高く単品交換ですと、逆に割高になる可能性もありますので、上級グレードをお望みでは無い場合は、メーカーが多く流通させてる主流品番で洗面化粧台本体自体を一式交換された方がお得になる場合もございます。
ご用命の際には是非ご検討・ご相談頂ければと思います
〔追記〕
洗面化粧台の水栓もかなり進化しておりますね 今後はウイルス対策は避けては通れない時代となりますから、このような水栓の検討も必要かもしれませんね。